あんな目で睨んできたし。あれで家に入れないって方がおかしいでしょ?
あの目怖かったんだから!!
ほらやっぱり、思い出してもどこにも優しさなんて隠れてもない。
ただの命令されただけよ、この俺様野郎!
「あとは、昨日お前を助けてやったこととか」
「それ優しさじゃなくて人ただ単に助けじゃないの?」
うわっ、なんか無言の眼差しが注がれてるんですけど。
「ああ言えばこういうなお前は」
「アンタもね」
チッと舌打ちが聞こえて来た。
ちょっと、アンタ本性ばれちゃうわよ?
「行くぞ」
あたしにだけ聞こえるぐらいの声の大きさで行ってスタスタあたしを置いて先に行ってしまっていた。
ちょっと待ちなさいよ。なに彼女置き去りにしてんのよ。

