「じぃちゃん…俺…深幸さんと結婚します」



「頼…?」



「…じぃちゃんの初恋の人の孫らしいけど俺にはそんなコト関係ない」



「・・・」



俺は隣に立つ深幸の肩を抱いた。



「ひやっ!?」


人に肩を触れるとくすぐったくなる深幸は突然、変な声を発する。




「よ、頼さんっ!?」



俺はすぐさま、肩から手を離して引っ込めた。
緊張して顔が強張っていた深幸の緊張の糸を解してやりたかった。



深幸にも俺の真意が伝わったのかそれ以上、咎めなかった。