結婚かーーー・・・



あのまま…見過ごすワケには出来なかった。



俺自身の心の中に後悔と自分の不甲斐のなさが溢れる。



あんなにも自分を真っ直ぐに愛してくれた女なんていなかった。



利奈だって俺に抱かれながら広瀬のコトを。




俺は本気で利奈にプロポーズしたのに。



彼女は俺のプロポーズを断り、あっさりと人気モデルの仕事を辞めて…ニューヨークに転勤が決まった広瀬について行った。



あんな苦い思い。


カッコの悪い状況にはなりたくなくて恋はせず、日捲りカレンダーのように女をとっかえひっかえしていた。