【完】結婚からはじまる恋《1》

頼さんは目だけ私に向ける。



薄明かりの車内。



彼の瞳だけが妖艶に見えた。



「あ、青になりました・・・」



「…言われなくてもわかってる…」



「すいません」



「…すいませんは口癖か?」



「…一晩限りとは言え…私みたいな女とは・・・」



「…涙流しながらコクった女はお前が初めてだ…」


頼さんは車を走らせる。



「…でも、俺は生憎…本気で付き合うつもりはないし、結婚する気もない」