突然、深幸にコンタクトをとって俺と深幸の住む部屋に上がり込んできた美愛ちゃん。



俺は驚くべき状況に眩暈を起こす。
激しい運動なんてしてないのに、動悸まで激しくなり始める。




「…静岡の両親と喧嘩して家出して来たの。暫く…泊めていいですか?」



「泊める?・・・」


俺の気のせいか?
俺を見つめる美愛ちゃんの目が不敵に光る。



「…その話は後で訊く…」



俺はリビングを出て、自室に向かった。



美愛ちゃんを見ていると不安なキモチが止め処なく溢れてくる。


頭に血がのぼったせいか、こめかみの辺りがズキズキ痛み出した。