「ねぇ~おねぇちゃん…私に神宮寺さん…紹介して」



「…いいわよ」



「嬉しい♪」



美愛は私の結婚を心から祝福してくれた。
昔の変わらない私を慕う瞳と笑顔。



美愛は家族を見捨てた私を許し、今も変わらず…家族だと思っている。

瞼の裏が嬉しくて熱くなっていく。



「ありがとう…美愛」



「私たち…家族でしょ?私が家族だと認めるのはおねぇちゃんだけよ」



「美…愛」



私の頬に涙が伝う。



両親をあんなに慕ってたのに…二人を家族ではないと切り捨てた美愛。


美愛は私に何か隠している…



私が居なくなって3人の間に何かが起きたんだ…