私があの公園に居たのは…偶然だけど。



こうして会いたいと思ったおねぇちゃんの婚約者に出会ったんだ。



運命的だと思ってもいいよねーーー・・・




私とおねぇちゃんはよく似ている…



「本当に色々とありがとうございます。頼さん」



私は玄関先まで頼さんの見送りをする。




「…困ったコトがあれば、相談に乗るよ」



「はい」



靴を履き終え、振り返った頼さんの頬に唇を寄せた。



「美愛ちゃん!?」


「…単なるお礼です…ダメでした?」



「ダメに決まってるだろ?たくっ…じゃあな」


頼さんは怒って帰ってしまった。

後で後悔したーーー・・・



でも、私だって頼さんみたいな優しい男が欲しい…
おねぇちゃんが羨ましかった。