「…はい」



副社長の口からおねぇちゃんの名前が出る度に、気分が悪くなる。



彼はおねぇちゃんを本当に愛しているんだ…



「…18時半か…美愛ちゃん…夕食何が食べたい?」


「え、あ…いえ…寿司かな?」



「寿司か…」


「あの…頼さんって呼んでいいですか?」



「んっ?いいけど」


「あ…じゃあ、頼さんは何が食べたいですか?」



「…俺は…ゴメン…深幸の元に帰らなきゃいけない」



「わかりました…おねぇちゃんに私のコトは話さないでください」


「ああ…約束するよ」