私は彼にまだ、おねぇちゃんに話していないお母さんが若いヤクザの下っ端と駆け落ちしたコト、義父にレイプされ売春を強要させられたコトを話した。



「…で、上京して悪い男に捕まってヘルスで働かされたワケだ」



彼は私に同情してくれた。


「でも、まだおねぇちゃんには話さないで…」


「…そうだな。深幸も君のコトはずっと気にかけていたみたいだ…すべてを話すのはもう少し待った方がいいな」


彼は私にマンスリーマンションを用意、携帯電話も契約してくれた。

それも私の選んだスマホは最新型の一番高価なヤツ。



私の望んだ駅前の交通便利な場所。



生活必需品も揃っているし、このまま即生活もOK



副社長もおねぇちゃんと同じ位、優しい人だった。




「ありがとうございます」



「別に…深幸の妹の君を邪険にはできない。でも、深幸からメール貰っているんだろ?一言でも返してくれないか?」