期限付きの結婚なのに…



俺は彼女と小さな双子の子供を連れて、草原を駆け抜ける夢を見た。



不可不思議な夢ーーー・・・



これが俺の願いなのだろうか?



深幸は俺より先に起きて、キッチンに立ち、朝食の準備をしていた。



いつもは誰もいない無機質な空間なのに。



食をそそる匂いが漂う。


滅多に鳴らない腹の虫まで鳴った…