頼さんのさりげない優しさには驚かされる。



この優しさに甘えれば…ますますキモチは加速していく。




貴方はどこまで私を好きにさせていくのかな?




「ほら」


夜景をぼんやりと見ていると、脇の小さな籐のテーブルに水の入ったグラスを置いた。



「ありがとうございます」



「丁寧語はいい。普通に喋れ」



「…ありがとう」



「よし」



頼さんは私の頭を優しく撫でる。



まるで芸の出来た飼い犬だ。