「…お前…俺の嫁と言うよりも家政婦だな」



「…家政婦でいいですよ」



家政婦でいい・・・


だって期限付きの結婚だもん。




「…お前って本当…無欲だな」



二人でパンや卵、ウィンナーを選ぶ。




「…ちゃんとしたスーパーに行って…明日は買出ししましょう」



「…スーパーに買い物か…楽しみだな…」



頼さんはふっとクールに笑う。


私の心臓はドキッと強い鼓動を打つ。



周囲の買い物客の女性がさり気なく頼さんを見ている。



彼は人目を惹くのが上手い…