会話のない静寂な空間。


薄暗い車内。




窓に深幸の顔が映りこんでいる。



綺麗な陰影のある横顔。




「…なぁ?深幸」



「何ですか?」



「明日何曜日か知ってるか?」




「土曜日です」



「…会社…休みだから…朝飯…作ってくれ」



「洋食ですか和食ですか?」



「お前の好きなようにすればいい」