二人を先にタクシーに乗せて、見送った。



俺たちは手をヒラヒラさせて別れた。



「純名さんお前の病気…知らないんだろ?子供の話題は悪意ないと思うぜ…気にするな」



「わかってます…フォローありがとうございます」



「…このまま俺のマンションに来い…」



「で、でも・・・」




「いいから…乗れ」



俺は遠慮する深幸の右腕を掴む。



「…何かあれば俺が困る…」



「分かりました」



俺と深幸は同じタクシーの後部座席に乗り込んだ。