私は私服に着替えて、副社長室を訊ねる。



「入れ」


「失礼します…」



副社長室に入ると鈴木さんが頼と話をしていた。


鈴木さんは私の顔を見るなり、軽く頭を下げる。

彼女の反省の意の証のようだ。



私も軽く頭を下げた。



頼さんに渡された書類を持って、部屋を出て行った。




「…お前…晃の仕事を手伝ってくれ」



「晃さんの仕事ですか?」



「ああ」