【完】結婚からはじまる恋《1》

誰も私を斗田君の彼女に相応しいとは思っていなかった。



『調子ノリ』


『ブス』


『親に捨てられたクセに』とか



色んな悪口を叩かれた。


断った私の待っていたのは酷いいじめだった。

私は自分には人気者の斗田君が似合わないと思ったから…断っただけ。




いじめだとわかっていても唯のいじられだと言い聞かせて、顔には笑顔を張り付ける。


心は見えないナイフでズタズタに切り裂かれ、泣いてるのに。



それが気に入らなかったのか…いじめはエスカレートするばかり。




その場で泣き喚き…先生に縋れば良かったのか?


自分で自答したーーー・・・