俺は3-2


愁は3-4



あと2人…

隼人と祐希の名前は探し切れなかった。










「お前4組かよ…」




「お前2組かよ…」








再び人混みをかき分けて



愁のところに戻ってきた俺は



互いの顔をガン見して

ため息を零す。











高校最後の1年なのに


離れるってどうよ…?













「あー!


 楽しくなかったらどうしよ。


 クラス行くの怖ぇー!!」







頬を両手で抑えて



ムンクの叫びみたいな顔。





俺は笑いそうになるのを堪えつつ


3-4について聞いた。






「そっちイイ奴居た?」




「分かんねえー。


 まぁでも、


 超仲イイ!!


 …っていうのは居ない」






「同じく」














俺の肩を掴み


泣きマネをする愁。




同じようにやってみたら


思いっ切り笑われて。






「なんでだよ」って


肘でつつき合いながら


それぞれのクラスに向かった。