『裕一くんは相手が自分の言葉を
無視したことに怒っているか?』



「俺を無視したからというか、
ただただ腹が立った。
俺のこと聞かないし、俺を否定し続けるし。俺の悪いことばっかり言いやがって。」


『そうか』



「そうだよ!
あいつ俺の悪口を散々言った後、
俺を無視したんだ。
なんか見下されていたみたいだった。
俺だって刃向かえるんだって思ったら
喧嘩になってた。」



『そうだったのか』




「俺だって悪いと思う。
だけど、あいつだって全部正しくはない」



『裕一くんは今俺だって悪いと思うっていったけど裕一くん自身はどこが悪いと思うんだい?』



「...喧嘩をして、あいつを押して窓ガラスを割ったこと」



『そうか』



「でもな、あれは不注意だったんだ!」



『分かってるよ。
君が窓ガラスの心配をする必要はない』



「...俺だって」