よし、ここまでこればいいだろう。 後ろを振り返れば誰もいない。 フッ、100メートル14秒代の私をなめるな。 疲れた私は近くにあった公園のブランコに座った。 ……さて、これからどうしよう。 逃げだしたのはいいとして今ここで棗兄に電話したらきっと怒られし……。 「はー……」 女子高生がこんな時間からブランコに座ってるっていうのもね、なんかあれだよね。