「茱良いいな〜
私も早く誰かのプリンセスになりたい。」
花織さん。
全然よくないです。
できるなら変わってあげたいくらいです。
「ほら、水牧さん。
早く行きなさい。」
「……はい。」
荷物を鞄につめて教室でた。
なんでわざわざ交換学生なんて制度があるわけ?
そこまでしなくてもいいじゃん。
あー、入りたくない。
このまま逃亡しようかな。
どうせ私がいようがいまいが分からないだろう。
あ、でも、どこに行く?
一人で帰ったら棗兄に怒られるしな。
ん〜〜……
「おい、お前。」
「ふ、福原君……。」
なんてこった。
一番怖そうな人に見つかってしまった。

