「あ、坊も一緒に朝食を食べませんか? ちょうど今から朝食なんですよ。」 「え!?」 驚いたのは他でもない、私だった。 「あー、じゃあお言葉に甘えようかな。 広樹さんの料理美味しいし。」 慣れたように家に上がる深瀬君を私はただただ見ることしかできなかった。 「お嬢?」 「あ、今行く。」 まあ、後で聞いてみよう。 深瀬君の正体を知るのは後々のことだった。