「だってあの家に来て一年は経つのに組の奴らには誰にもなつこうとしないだろう? でもこの前茱良が広樹を名前を呼んだ時あいつめちゃくちゃ喜んでいたぞ。」 へー、あの広樹さんがね。 「他の奴らにも心開いていけよ? あいつらも茱良のことめちゃくちゃ心配してたんだから。」 「そうなの!?」 「当たら前だ。 あそこにいる奴らは皆家族だからな。 もちろん茱良も。 だから頑張れ。」 「……最善を尽くします。」