モテる生徒会長は余裕そうだな。
もう、相手でも決まっているのだろうか。
まあ、深瀬君に選ばれたい人はここにたくさんいるけどね。
『では、ここからは自由となりますので皆さん健闘を祈ります。』
その言葉で一斉に動きだす生徒達。
あ、花織は男子に捕まっている。
あー、このうるさい音が頭に響く。
あ、そういえば朝から身体が怠かったんだった。
どうせ自由なら保健室にでも行こうかな。
生徒のごちゃごちゃ空間から抜け出す様に私は体育館を後にした。
あ、ダメだ。
朝より身体が怠いかも。
保健室につけばいつも優しい鶴田先生が笑顔で迎えてくれる。
「あら、水牧さん。
どうしたの?顔色が悪いみたいだけど。」
「少し身体が怠くて。」
「それなら横になるといいわ。
準備するから少し待っててね。」
「はい。」

