「どうしたの、そんなに慌てて。」
「大変!
宏美が今日の合コン行けないんだって!
どうしよう、人数足りないよ!」
「えー!?
どうする!今日は青皇との合コンなのに、一人足りないって……。」
へー、青皇とも合コンするのか。
青皇高校。
男子校の坊ちゃん学校だ。
「あ、良い人がいた!」
そのセリフに4つの目玉が私を見つめる。
「え、わた、し?」
「お願い、茱良!
もう、茱良しかいないの!」
「そんな事を言われても……」
合コンなんて行ったってばれたら拓海君に何て言われるか……。
「茱良は早く帰らせてあげるから!
お願い!」
「んー、わかった。」
「本当!?
よし、これで人数オッケー!」
まー、合コンは一回は参加してみたかったし、いいか。
でもこの判断が間違っていた。

