土曜日

「う~ん・・。これでいいかな?」

私は鏡の前で頭を悩ませていた。

なんたって初めて先輩に私服を見せるんだから!

先輩は桜山高校に通いたくて東京に来たらしい。

だから今は一人暮らしで親はいないと言っていた。

だから親受けはそこまで気にしなくていいとして・・。

「こ・・これでホントいいなのかぁ?」

今日は白でふんわりとした印象の服。

「げ・・。時間・・!もうこれでいいや!」

「あれ~?凛どっか行くの?」

「うん!デート」

「そーなの!?彼氏いたんだ~・・。意外w」

「おねえちゃんに言ってなかったっけ?」

「うん。てか、時間、大丈夫なの?」

「あ~ヤバッ!いってきまぁす」

「う~ん。気を付けてね」

「はーい」

先輩の家はここから電車で1分。

結構近い。

先輩の家はアパートで正直・・。少しふるそう。

震えた指でインターホンを押す

『はい。』

「り、凛です」

『あ。凛ちゃん!今開ける。」