彼は異常です


「ん・・・ふっ」

口には最悪な食べ物が流れ込んでくる

水なんかは、なんとも嬉しい先輩の唾液入り

ハッ、こんななら死んだほうがマシだ

「お前。舌で口に入らないようにするな」

「・・すいません」

「これ、時間かかるんだから」

なら、なぜやるんだ

「ほら、次。眼つぶれ」

「・・はい」

なぜか眼をつぶらくてはいけない

何が来るかわからなくて怖い

「・・!?ん・・フッ・・」

やだ・・。

そう、先輩は食べ物も、飲み物も口に含まなかった

簡単にいえば、ただキスをしているだけ

先輩の舌がねっとりとくっつき私の舌を離さない

「ん~~!」

先輩の胸板を強く叩くが、無意味

「・・プハッ」

やっと解放された。

息を吸い、先輩を睨みつける

「・・・え?」

先輩の顔は真っ赤だった

「・・悪い。やりすぎた」

「え、えと・・。」

「あとは、自分で食べていいから」

そう言って先輩はどこかに行ってしまった

「・・・なに、あれ」