ギミックラブ ー仕掛けられた恋ー

会長と別れて、私は家路についた。 門限の6時まであと10分。


急がなきゃ。


私はテニス部で鍛えた足をフル活用して走る。


いくら家と花女が近いからって、高校で門限6時はキツすぎると思う。

こういうことうるさいんだよなぁ、あの人。


「ヤッベ。あと2分!」


私は見え隠れする白い門に向かって猛ダッシュ!


間もなく、『城』の全貌が見えた。

周りから浮きながらも、高級住宅街のド真ん中に堂々と佇んでいる。


あ、言い忘れてた。 私はキャラにも合わない城に住んでいたりする。


なんだか知らないけど どっかのヨーロッパの城を模造したものだとか。

完全に両親の趣味だ。

だけど、住めば都とはよく言ったもので、世界遺産のようなこの家、というか城にもいつの間にか慣れて しまった。

つくづく思う。 慣れってコワイ。