ギミックラブ ー仕掛けられた恋ー

「立ち聞きとは趣味が悪いですね、会長」

「立ち聞きなんてした覚えはありませんわ。偶々通りかかっただけですのよ」


花女の生徒会長、篠宮姫乃が心外だというように整った口を歪める。


「私に何か用ですか」

「用なんて無くってよ」


会長は不敵に笑って、フリルのついた扇でフランス人形のようなその顔を隠す。


「そういえば、さっきのやり取りを見ていて思ったのだけれど、貴女嘘をつくのが下手ね」

「うっ」


バレてる。


「……うっさいよ」

「まあ、雄々しいこと」


失礼な
私は女だよ。


「貴女ならストーカーも撃退できるかもしれないわね」

「ストーカー?」