ギミックラブ ー仕掛けられた恋ー

「で、どしたの」

「今日はセンパイに大事な話があって……」


マナちゃんは後ろに隠した両手をもぞもぞさせた。



「好きですっ」


マナちゃんは震える手で、私に白い手紙を差し出した。


「ごめん」


私のその一言で、マナちゃんの瞳にはみるみる涙がたまっていく。

もし私が男だったら、二つ返事でOKするんだけどなぁ……。


「そんな……。センパイが謝ること無いですよ」

「気持ちはありがたく受け取っておくから」

「じゃあっ。私はこれで」


涙をこらえて、マナちゃんは背中を向けて行ってしまった。


花女こと、花園女子学院に入学して2年と1か月。

このオジョーサマな校風にはやっと慣れたけど、これだけは未だに慣れない。

どうやって断ればよいのやら。


「相変わらずおモテになるわね」