*~ 秋 side ~*






入学式まで時間あるな……




俺は校舎横の芝生に仰向けになった。



…入学式とか正直めんどくせーし、でたくねぇ



いやでも、なんか新入生代表になってるし…



やっぱさぼるわけにはいかねーか……




俺は腕時計を確認すると、目をつむった。




そこへ___……





「___キャッ!!」





足に何かがぶつかったとともに、女の声が耳に届いた。



次の瞬間には、ほんのりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。



俺が目を開けると、すぐ近くに女の顔があった。



……っていうかさっきから、



口もとに違和感が___




「__っ!!」





_____はっ?





こいつの唇ーーーー!?





女はそのことに気付くと慌てて俺から離れた。



顔を真っ赤にし、口を手で覆っている。







その姿を見て、、






不覚にも可愛いと思ってしまった____…