「──姫乃~っ!!」



「ぅわあっ!?」



勢いよく抱きつかれ、
あたしは危うく倒れそうになる。




「…ど、どうしたの…っっ」



「どうしたのじゃない~っ!」



あたしから離れ、ベッドにダイブするなっち。




「姫っちって…




───金持ち……??」



たっちゃんが首を傾げながら聞いてきた。



たっちゃんってなんか───


可愛い系………?



じゃなくて、



「あたしのお父さん、

建築会社の社長なの。」