*~ 秋 side ~*




「おはようございます、黒川様。」




俺は、目の前の出来事に呆然としていた。



これ、夢?



そうとしか思えないようなこの状況。



俺の玄関の前には
いかにも高級そうな白いベンツと、

爽やかな笑顔を振りまく
タキシード姿の男が立っていた。



「あの……
家間違えてませんか?」



同じ黒川って名前の人と間違えたとか。



「私達はそんな失敗は致しません。

それに、これは社長の命令ですので。」



は…っ?


社長……??