「あっ、せっかく台本もらったんだからさ、
一回4人で合わせてみない?」
「…めんどくせぇ…… 」
なっちの提案に、黒川君は
ほんとにめんどくさそうな顔をして。
「俺は賛成っ♪」
「あたしもいいよ。」
「よしっ!
じゃあ、誰の家でする?」
「…俺の意見は無視かよ。」
ボソッと呟いた黒川君の言葉に、
あたしは苦笑した。
「あたしの希望は、
螺旋(らせん)階段がある家なんだけど。」
…螺旋……階段………
「なかなかねーだろ、
螺旋階段がある家なんて。」
「ん~… やっぱそーだよね……
……じゃあー「あるよっ!」