俺はそんな達希を無視し、
一番後ろの席に座った。
やっぱ、ここが一番落ち着くよな。
何気なく窓の外を眺めていると、
視界に女が入ってきた。
_____
「__あ、……おまえ…」
思わず呟くと、女はこっちに振り向く。
……こいつ、
さっきの女だよな?
なんか、頭の上に「?」がいっぱい浮かんでる気がするんだけど……
「…あっ、あの…?」
「…まさかおまえ…覚えてない……?」
俺の言葉に、しばし固まる女……
「あーーーッ!!」
……うるさ。
女は勢い良く立ち上がり、
クラスの注目の的になっていた。
女はそれに気づいたのか、
謝りながら席に座り直して。
なぜかそのまま、こっちを向かなくなった。