俺はナイフをその日から護身用と称して持つようになった。



これを使ってあいつが隙を見せた時に襲ってやる。



そうじゃないと終わらせられないゲームなんだ。




そう思った。








ある日、榊は俺を自分の母校に連れて行った。




そこはもう廃校になっていた。




榊は自分の教室に連れて行き、残されていた教壇に座った。


「今、ポケットの中に入ってる物知ってるよ。ナイフ持ってるでしょ?俺のこと刺しなよ。刺せって言ってんの。もし刺して刺しどころが悪かったら俺死んじゃうか~。そしたら君は犯罪者になるね~。お母さんたちはどう思うかな。」



と静かに言った。




俺は震えながらナイフを出し


「お前は俺の家族をめちゃくちゃにしようとしてんだよ!だからこの狂ったゲームを終わらせないといけないんだよ!それが俺の義務なんだよ!」


そう言った。