数日後ついにその被害にあった家族と会うことができた。


胸元のポケットには気づかれないぐらいの小型のICレコーダーを忍ばせている。



出てくる話はどれもひどいものばかりだった。



最初はよさそうに見えたがだんだん態度が豹変していってだまされるようになった。





それに気づいた時には家族はめちゃくちゃになっていた。




財産は半分以下になりついに無一文になった。




話を聞けば聞くほどムカついてきた。




あいつを追い出すためにはこの事実を教えてやる必要がある。




このままだと俺の家族までダメになる。




この録音したのを聞かせればあいつだって白状するだろう。



そう考えた。




その時はその考えが甘いとは知らずに…。