「バスケを見た事がないわ。」
そういわれれば、と言ったのは流れで。
ボールをついて運ぶ、という事しか知らない。
興味もないから、調べた事すらなかったけれど。
「さすが、白崎のお嬢様。」
どうやら私の容姿を知っているらしい。
この時間にこの場所でドレスを着ていたら、たいていはお金持ちだ。
目の前の彼は私服でスポーツバックを肩にかけている。
「今日は部活なかったからな。
自主練だ。」
「別に、聞いていないけれど?」
私の返答がよほど腹立たしかったのだろうか。
顔を赤くして、怒りを露にしてくれた。
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