体を引き寄せられて、腰に手が回る。
どうやら支えられているらしい。
「不良?」
意識がしっかりとしてきて、コンクリートにぶつかった顎の痛みを感じる。
それから視界がクリアになってちゃんと見えた彼の顔は・・・。
ドラマで見たような、不良の姿だった。
いや、特攻服みたいなのは着ていないけれど。
「いつの時代だよ。
これくらいじゃ不良とは言わない。
これでもバスケ部員だ。」
ああ、鍛え上げられた筋肉は喧嘩のものかと思ったけれど、確かに。
バスケといわれればそう見えなくもない。
「玉遊び?」
「お嬢様はそういうのかよ。」



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