両手を地面について体を支え、前傾のような体制になるけれど。

「ふぅわっ!」

ガクガクとしていた手足のバランスが崩れ、顔面を強打しそうになる。
コンクリートの地面にごっつんこしなかったのは。

上半身が浮いている。
左腕が痛いけれど、体が浮いている。

「ま、まさか!

UFOの再来?!」

「お前、頭大丈夫か。


てか、UFOいつ来たよ。」



頭上から掛けられた声に、恐る恐る見上げる。

ボヤける視界に映ったのは綺麗な金髪と、ゴツいピアス。