友達になって半年がたった。僕らはいっしょに話したり、遊んだり、それなりに充実した日々を送っていた。...そうあの日までは。
クリスマス間近のあの日の放課後、好きだったC香さんに、告白をしようと思っていた。まだかまだかと教室の前で待っていると、声が聞こえた。それは、C香さんとY子さんの声だった。
「ねえ、C香には好きな人いるの?」
「いないけど。でも気になる人はいるよ。」
「えっ、それって好きってことじゃない?だれだれ!」
「そんなんじゃないけど、5年1組の転入生!斎藤B太くんかな?」
「分かるわかる。カッコいいよね。」
「違うって!でも、電車に乗れるって素敵。」
「でもさ、C香はA弥君が好きだったんじゃなかった?」
「...うん。まあね。でもさ、いざデートってなった時に電車に乗れなかったら困るでしょ。」
「確かに。ちょっと暗いしね。」
「う~ん」
絶望した。地獄かと思った。悲しくて辛くて。失恋...かな?さっきまでの自分が、バカらしい。友達が出来たことに興奮して、冷静さを失って...。
どうして、B太なんだ!いつもいつもあいつばかりが得をする。僕はいったいなんなんだ。くやしくてたまらなかった。
あの日からは、B太と話さなくなった。話せなかった。妙にむかついて、でも一番そんな自分が嫌いだった。
それから、数日ほど経った。さすがのB太も僕のおかしな反応に気付いたんだろう。
「なあ。最近どうしたんだよ!また昔のお前に戻ってんぞ。」
「...なんで...」
「えっ」
「...どうしてお前なんだ。いつもいつも...」
「何のことだよ!もっと分かりやすく説明してくれ。」
「C香さんは...どうして。なんだよ。電車がなんだよ。それがどうしたんだよ!乗れないからって失恋...意味分かんないよ。どうして!!いつもお前なんだよ!!!!」
「落ち着けって。」
「うるさい!!」
僕はB太の伸ばした手を振り払った。やっぱり、持つべきじゃなかったんだ..友達なんて!!!!!!!独りでよかったんだ。あのままで...。
「ちがう!!!!」
「!」
突然B太が泣きそうに叫んだ。その声は悲しそうで、でも力強くて、僕は初めてあんなB太を見た。
「独りで良いってなんだよ!お前はなんのために変わったんだよ。一緒に過ごした日々は一体なんだったんだよ!!お前にとっておれはそんなに価値がないものだったのかよ!!」
「...ごめん。僕、たいせつなものを忘れてた。変わったんだ、もう昔のうじうじしたぼくじゃない。ほんとにごめん...。」
「いいさ。やっと元に戻ったみたいだな。電車の乗り方教えてやるから、C香さんと一緒に乗ってこいよ!」
「ありがとう...」
僕は初めて、友達の前で泣いた。うれしかった。ほんとに、その日から、僕は一生けん命勉強した。
友情の大切さと共に...。
クリスマス間近のあの日の放課後、好きだったC香さんに、告白をしようと思っていた。まだかまだかと教室の前で待っていると、声が聞こえた。それは、C香さんとY子さんの声だった。
「ねえ、C香には好きな人いるの?」
「いないけど。でも気になる人はいるよ。」
「えっ、それって好きってことじゃない?だれだれ!」
「そんなんじゃないけど、5年1組の転入生!斎藤B太くんかな?」
「分かるわかる。カッコいいよね。」
「違うって!でも、電車に乗れるって素敵。」
「でもさ、C香はA弥君が好きだったんじゃなかった?」
「...うん。まあね。でもさ、いざデートってなった時に電車に乗れなかったら困るでしょ。」
「確かに。ちょっと暗いしね。」
「う~ん」
絶望した。地獄かと思った。悲しくて辛くて。失恋...かな?さっきまでの自分が、バカらしい。友達が出来たことに興奮して、冷静さを失って...。
どうして、B太なんだ!いつもいつもあいつばかりが得をする。僕はいったいなんなんだ。くやしくてたまらなかった。
あの日からは、B太と話さなくなった。話せなかった。妙にむかついて、でも一番そんな自分が嫌いだった。
それから、数日ほど経った。さすがのB太も僕のおかしな反応に気付いたんだろう。
「なあ。最近どうしたんだよ!また昔のお前に戻ってんぞ。」
「...なんで...」
「えっ」
「...どうしてお前なんだ。いつもいつも...」
「何のことだよ!もっと分かりやすく説明してくれ。」
「C香さんは...どうして。なんだよ。電車がなんだよ。それがどうしたんだよ!乗れないからって失恋...意味分かんないよ。どうして!!いつもお前なんだよ!!!!」
「落ち着けって。」
「うるさい!!」
僕はB太の伸ばした手を振り払った。やっぱり、持つべきじゃなかったんだ..友達なんて!!!!!!!独りでよかったんだ。あのままで...。
「ちがう!!!!」
「!」
突然B太が泣きそうに叫んだ。その声は悲しそうで、でも力強くて、僕は初めてあんなB太を見た。
「独りで良いってなんだよ!お前はなんのために変わったんだよ。一緒に過ごした日々は一体なんだったんだよ!!お前にとっておれはそんなに価値がないものだったのかよ!!」
「...ごめん。僕、たいせつなものを忘れてた。変わったんだ、もう昔のうじうじしたぼくじゃない。ほんとにごめん...。」
「いいさ。やっと元に戻ったみたいだな。電車の乗り方教えてやるから、C香さんと一緒に乗ってこいよ!」
「ありがとう...」
僕は初めて、友達の前で泣いた。うれしかった。ほんとに、その日から、僕は一生けん命勉強した。
友情の大切さと共に...。



