あなたとわたし



今日はクッキーを焼いてるみたいだった。

雪菜先輩が出来立てのクッキーを
私たちにくれた。


「すごくおいしい…。」ぼそっ


「ほんと?よかった。
みーなちゃんは、家でよく何作るの?」

「あ、えっと、あの…」

「ゆっくりでいいよ。」

「お菓子作りの本をみながらですけど、
カップケーキとか持ち運びできるものを…」

「次の日に私にくれるんですけど、
みーなのお菓子すごくおいしいんですよ♪」

「そうなんだ~。今度、私も食べてみたいなっ。」

雪菜先輩がそういったので、私は控えめに

「そ、そんな。私のは本当に趣味って感じで
雪菜先輩みたいになりたいです。」

と、言った。

すると、雪菜先輩の隣にいた先輩が
にこにこしながら


「雪菜はケーキ屋さんになりたいんだよね?」

といったので、雪菜先輩は

「うん。お菓子作りに携わる仕事をしたい。
できれば、自分のケーキ屋さんを開けるように
なりたいなっ♪」

と、目を輝かせながら言った。