あいのうた




「ほらお前ら、墓の真ん中で騒ぐなー」

「だって大地がさぁ!」

「あーわかったわかった、そんな元気有り余ってるなら詩の墓綺麗に掃除しろ」

「…はーい」



そして墓を綺麗にして、花を添え線香を供える。



「……」



手を合わせ目を閉じるナツを横目で見ると、何を思っているのか不安にも思うけれど



「…ちゃんと詩に挨拶したか?」

「うん。トラのことは任せてって、言っておいた」

「……」



そう笑った彼女に似た顔に、線香の煙が青空に溶けていく。



(…心配、いらねーな)





宝物を託してくれた

彼女に、感謝を