あいのうた




「…あ、バケツ忘れた。おい大地、バケツに水いれて持ってこい」

「人をどれだけ使う気なんすか…」

「ナツ、バケツの場所分からないだろうから案内してやれ」

「はーい」

「…お前に案内される方が分からなくなりそうだけど」

「どういう意味!」



そして二人は騒ぎながら、バケツ置き場へ向かいその場を歩き出した。



「……」



一気にしん、と静まり返る空気。

少し汚れてしまっている墓石が、あの日からの年月を感じさせる。