「なっ!お前またそんな薄着して!風邪ぶり返すぞ!」

「だって夜暑いんだもん…」

「まだ5月だぞ!?せめて半袖だろ!」

「はいはい分かった。今洋服に着替えますぅー」

「動きやすい格好でな!あんまり短いスカートはくなよ!はくならちゃんと下にレギンスとか…」

「わかったわかった!もートラうるさい!」



つい口うるさく言ってしまう俺を、ナツは背中を押して部屋から追い出す。

ーバタン!



「……」



(…また言い過ぎた)

これでも年頃の娘を持つ一人の父親。ついあれこれ、言い出したくもなる。