あいのうた






『お母さん…お母さんっ…』

『…ナツ、』

『やだっ…お母さんっ…!!』





湧き上がる実感に、泣きじゃくるばかりの私。そんな私の肩を、トラは抱き締めながら支えてくれた。



「でもいくら私が泣いていても、トラは私の前じゃ絶対に泣かなかったの」





『…ナツ、少し向こうで休んでこい』

『……』

『ジュース代やるから。…飲み物でも飲んでこいよ』

『…、』





「…だけど一人になった時に、トラ泣いてた」