「おい」
「!」
その時呼び止めた声に振り向くと、そこには相変わらず無愛想な顔で立つ大地がいた。
「大地!何してるの?」
「バイト帰り。今日昼間だけだったから」
「ふーん…」
大地は不意に視線を去って行った佑介くんの方へと向けると、ほー…と納得したように頷く。
「な、何…」
「あれが噂の合コンで知り合った男か」
「!?何で知ってるの!?」
「店長が店で思い切りへこんでたから」
「うっ…」
昨日の喧嘩、そして朝の会話が響いているのだろう。ナツがー、とお店で愚痴を言っているであろうトラの姿が簡単に想像できる。



