「夏菜ちゃん」
「あっ、佑介くん。遅くなってごめんね、待った?」
「ううん、俺も今来たところ」
ーその日の正午、私は佑介くんと二人きり駅前で待ち合わせては出かけようと歩き出す。
「私服姿も可愛いね」
「え!?」
「大人っぽく見える」
「そ、そうかな…」
「うん。さーて、どこ行く?あ、ゲーセンでも行こっか」
「うん、行く」
「得意なゲームとかある?」
「車のレース系とか得意だよ」
「マジ?意外ー」
そう笑いながらも、自然とつながれる手。
(…わ、)
些細な仕草一つ。それすら不慣れな私にはドキリとさせるには充分すぎる。



