「K大学の人、やっぱりみんな格好良いね」

「え?あ、うん…」



コソッと話す麻紀に頷いてみるものの、正直普段トラのお店の男の子たちを見慣れているせいか…そこまで格好良いとも思えない。



やっぱり大人しく帰っておくべきだったかなぁ…なんて、小さく溜息まで出てきてしまう。



「隣、いい?」

「…?」



そうしていると不意に声をかけたのは、茶髪の爽やかそうな顔をした男の人。



「あ…どうぞ」

「夏菜ちゃん、だっけ。俺は佑介。よろしくね」

「どうも…」



隣に座って早々、彼はにこにこと握手をする。