「じゃあ…かんぱーいっ」



そうして麻紀に引っ張られるようにやってきたカラオケ…つまりは合コン会場では、グラス片手に皆が楽しげに盛り上がる。

麻紀を中心に集められた私達高校生に、向かって座るのはキラキラとしたオーラを纏う大学生の男の子たち。
K大学…という頭も良ければ顔も良い人が多いことで有名な大学に通う彼らは、その噂通り皆整った顔をしている。



「みんな高校生?若いねー」

「しかもみんな可愛い」

「K大学の方がもっと可愛い子いるんじゃないですかー?」

「いやいや、女子高生の可愛さには勝てないっしょー」

「ってただの女子高生趣味?」



あはは、と笑い話すみんなにそれとなく合わせながら、私は手元のお菓子を食べ始める。



うーん…私には何と無くこの空気似合わないかも…。

男女共に恋人作るぞー!と言わんばかりのオーラに、思わず怯んでしまう。