「?」 「俺ももうあがれるから少し待ってろ」 「え?大丈夫なの?」 「あぁ。今日は堂上もハルもラストまでいるしな」 「わかった。じゃあ先に表出て待ってる」 そうトラへ上着を手渡すと、客足の落ち着いた店内を通り一足先にお店の外へと出る。 「……」 ーカラン、とドアを鳴らし出た外にはすっかり街灯が灯る。 (…少し肌寒いかも) 季節は春、けれど夜になればやっぱり肌寒い。ぶる、と腕をさすりながらトラが出てくるのを待つ。